技術の阿部、経営の種田 ― 異なる才能が生んだパワーウェーブという奇跡【アンパラレルド】

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「充電」という当たり前が、そのうちなくなるかもしれない。そんな未来を本気で描いているのが、豊橋技術科学大学発のスタートアップ株式会社パワーウェーブです。走行中のEVやロボットにワイヤレスで電力を送る技術で、いま大きな注目を集めています。

この会社を生み出したのが、技術を担う阿部晋士さんと、経営を担う種田憲人さん。正反対とも言える二人が、どう出会い、どうやって一つの夢に向かっていったのか。この記事では、二人の歩みや役割分担、9.1億円の資金調達といった実績、そして2026年7月22日放送予定の番組「アンパラレルド〜ニッポン発、世界へ〜」での注目ポイントまで、詳しく調べてまとめました。ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

技術と経営、正反対の二人が出会って生まれたパワーウェーブとは?

株式会社パワーウェーブは、2021年3月に設立された豊橋技術科学大学発のスタートアップです。本社は愛知県豊橋市。「電界結合方式」という独自のワイヤレス給電技術を武器に、電動モビリティが動いている最中でも電力を送れる「走行中給電」の実現を目指しています。

面白いのは、この会社を引っ張る二人の経歴がまったく違うところなんです。一方は大学で無線給電を追い続けてきた研究者、もう一方は銀行出身で起業経験を持つ実業家。技術と経営、その正反対の才能が重なったからこそ生まれた会社だと言えますね。製造業の支援をしている私から見ても、この組み合わせは理想的だなと感じます。

技術を担う阿部晋士さんってどんな人?

画像引用:豊橋技術科学大学広報誌「天伯」オンラインマガジン

まずは技術のキーマン、阿部晋士さんから見ていきましょう。会社を立ち上げた創業者で、当初は代表取締役社長を務め、現在は取締役CTO(最高技術責任者)として研究開発から知的財産戦略までを統括する人物です。

豊橋技術科学大学で無線給電を研究していた経歴

阿部さんは仙台高等専門学校の専攻科を経て、2017年に豊橋技術科学大学大学院の博士前期課程を修了しています。その後は同大学の博士後期課程に進み、大学の助手として無線電力伝送技術を研究してきました。専門は電気を「波」として捉える波動工学。まさに給電技術ど真ん中の研究者ですね。

ちなみに社名の「パワーウェーブ」も、電力(パワー)を波(ウェーブ)として伝えるという意味が込められているそう。1965年に発表された論文に登場する「Power Waves」という言葉も参考にしたそうです。技術者らしい、こだわりのネーミングですよね!

「就職せずこの技術を広めたい」という熱意

阿部さんの起業の原点は、とにかく「この技術を社会に広げたい」という一途な熱意でした。博士後期課程で企業との共同研究を担当するうち、自分たちの技術が社会から求められていることを肌で感じ、起業を考え始めたそうです。

出資元のインキュベイトファンドの本間真彦さんも、この覚悟を高く評価しています。「技術を捨てきれずに就職できなかった阿部さん」という表現が印象的で、それだけ研究への思いが強かったんですね。豊橋技術科学大学から本格的なスタートアップが生まれた前例はなく、周囲から「なぜそんな大変なことを」と言われながらも、それでもやるしかないという姿勢を貫きました。この芯の強さには、本当に頭が下がります。

経営を担う種田憲人さんってどんな人?

続いて、経営を支える種田憲人さん。読み方は「おいだ のりひと」さんです。創業時は取締役副社長として阿部さんを支え、2025年からは代表取締役CEO(最高経営責任者)を務めています。

三井住友銀行出身で起業経験を持つ実業家

種田さんはもともと三井住友銀行の出身で、2016年には株式会社タスキを設立するなど、自らも会社を立ち上げた経験を持つ実業家です。地域課題の解決にも取り組んできた、まさにビジネスのプロ。研究者である阿部さんとは、持っている武器がまったく違います。

技術に自信があっても、それが売上にならなければ会社は続きません。数字を読み、事業として成り立たせる。種田さんが担ってきたのは、まさにその「技術をお金に変える」役割なんですよね。

技術に惚れ込んで参画するまでの歩み

種田さんがパワーウェーブに加わった決め手は、シンプルに阿部さんの技術に惚れ込んだことでした。声をかけられて未来を感じられる技術に魅力を感じ、およそ1年かけて共同で設立準備を進めていったそうです。

事業に関わり始めた頃、種田さんは阿部さんの研究していた方式と他方式の比較にかなりの時間を費やしたと語っています。本来なら競合比較もせずに技術ありきで事業を始めることはまずない、かなり特殊な状況だったとか。それでも冷静に技術の価値を見極めていく姿勢は、さすが経営のプロだなと思います。

二人の出会いから共同創業までの物語

技術の阿部さんと経営の種田さん。この二人がどう出会い、どうやって会社を立ち上げたのか。ここが物語のいちばんの見どころですね。

スタートアップ支援イベントでの運命的な出会い

阿部さんは起業を志したものの、経営の知識はまったくのゼロ。まずは地域の「とよはし創業塾」に参加し、手続きを一つずつ進めていきました。でも進めるほどに自分の能力不足を感じ、「ビジネスサイドの専門家が必要だ」と痛感します。

そんなときに出会ったのが、スタートアップ支援のイベントで講演していた種田さんでした。阿部さんはその場で「この人だ!」と直感し、「こういうことをやりたいんだ」と直接話しかけたそうです。まさに運命的な出会いですよね。楽観と勢いで動いてしまう性分の私としては、この「直感で声をかけた」というエピソードに強く共感してしまいました。

約1年かけて準備した設立への道のり

とはいえ、そこからはすぐ順風満帆というわけではありません。二人はおよそ1年かけて設立準備を重ねました。阿部さんは経営について必死に勉強し、専門外で知らない単語だらけの世界を、研究で培った「諦めない根性」で乗り越えたと振り返っています。

会社の発起人は阿部さん、大平孝特任教授、水谷豊特任助手、そして種田さんの4人。2021年3月22日、株式会社パワーウェーブは正式に設立されました。このとき阿部さんが代表取締役社長、種田さんが取締役副社長という体制でスタートしています。仲間集めも人材紹介に頼らず、信頼できる人に一人ずつ声をかけていくというアナログなやり方。同じ研究室の卒業生も集まり、地道に組織をつくっていったんですね。

なぜうまくいった?「技術×経営」の絶妙な役割分担

正反対の二人がなぜうまく噛み合ったのか。答えはシンプルで、お互いの得意を信じて任せ合っているからだと思います。

阿部さんは「これは専門家に任せよう」と割り切り、経営の細部にまで踏み込みすぎず、技術に集中する道を選びました。研究者はどうしても深く気になってしまうものですが、そこをぐっと抑えたそうです。一方の種田さんは、技術の価値を冷静に見極め、事業として成り立たせる筋道を描いていきました。創業から数年を経て、阿部さんは技術を統括するCTO、種田さんは経営の舵を取るCEOへと役割を明確にしていったのも、二人らしい自然な流れですよね。

経営コンサルタントとして多くの製造業を見てきた立場から言うと、技術者と経営者が対等に信頼し合える関係って、実はとても稀なんです。どちらかが偉い、ではなく、足りない部分を補い合う関係。12名ほどの規模で成長してきたチームがここまで来られたのは、この役割分担があったからこそですよね。

走行中ワイヤレス給電がめざす未来のかたち

画像引用:信州大学工学部HP

では、パワーウェーブが実現しようとしている技術は、私たちの暮らしをどう変えるのでしょうか。

EVやロボットの「充電」をなくす技術

パワーウェーブが掲げるのは、「充電という概念のない社会インフラ」という壮大な目標です。道路や床に敷いた薄い板から、車体やロボットに付けた板へ電力を送る。走りながら給電できるので、止まって充電する必要がなくなるというわけです。

特に相性が良いのが、工場や物流現場で動くAGV(無人搬送車)やAMR(自律移動ロボット)。これらは充電のたびに止まらなければならず、それが生産性のボトルネックになっています。走行中給電が実現すれば、機械を止めずに動かし続けられるんです。人手不足に悩む製造現場にとっては、まさに救世主のような技術ですよね。

9.1億円の資金調達など会社の実績

この技術への期待の大きさは、実績にもはっきり表れています。パワーウェーブは2026年1月、Series Aラウンドで総額9.1億円の資金調達を実施しました。

引受先には、東京大学エッジキャピタルパートナーズやSMBCベンチャーキャピタル、三菱UFJキャピタルなど名だたる投資家がずらり。すでに大手企業への納入も決まり、EVへの高速走行中給電にも成功しているそうです。世界のワイヤレス給電市場は1.5兆円規模とも言われ、これからの伸びしろは計り知れませんね。

「アンパラレルド」で描かれる二人の物語に注目

そんなパワーウェーブが、テレビ東京系の経済番組「アンパラレルド〜ニッポン発、世界へ〜」に登場する予定です。放送予定日は2026年7月22日(水)の夜11時6分から。MCはオードリーの若林正恭さんが務めます。

番組名の「アンパラレルド」は“比類なきもの”という意味。独自の技術や発想で常識を超える日本発の挑戦者にスポットを当てる内容で、パワーウェーブはまさにぴったりのゲストですね。放送では、走行中ワイヤレス給電の仕組みや、技術の阿部さんと経営の種田さんという異なる才能が生んだ物語が、若林さんとの対話を通じて描かれるのではないでしょうか。どんなやり取りが飛び出すのか、いまから楽しみです!

世間の反応やSNSの声

放送を前に、SNSでは「走りながら充電できる時代が来るの?」「EVの充電問題が解決するかも」といった期待の声が寄せられているようです。技術系スタートアップが全国ネットの番組で紹介される機会は貴重なので、業界の注目度も高まっていますね。

また、豊橋技術科学大学の関係者や地元・愛知のスタートアップ界隈からも、応援の投稿が見られます。「地方発の技術が世界へ」というストーリーは、多くの人の心を動かすものがありますよね。放送後には、さらに反響が広がりそうです。

まとめ:異なる才能が重なって生まれた奇跡

パワーウェーブについて、この記事で分かったことをまとめます。

【要点まとめ】

・技術の阿部晋士さんと経営の種田憲人さんが共同で創業した豊橋技術科学大学発スタートアップ
・阿部さんは無線給電を研究してきた研究者で創業時の社長、現在は技術を統括するCTO
・種田さんは三井住友銀行出身の実業家で創業時は副社長、2025年から代表取締役CEO
・二人はスタートアップ支援イベントで出会い、約1年かけて2021年3月に設立
・「充電をなくす」走行中ワイヤレス給電を開発し、2026年に9.1億円を調達

技術と経営という正反対の才能が、一つの熱意のもとに重なり合う。パワーウェーブの物語は、まさに「異なる才能が生んだ奇跡」だなと感じました。阿部さんの一途な研究への思いと、種田さんの冷静な経営判断。そのどちらが欠けても、今の会社はなかったはずです。これからの走行中給電の未来がどう広がっていくのか、本当に楽しみですよね!

新しい情報が入ったら、また追記していきますね。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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